2010年5月25日火曜日

ライブ音声ガイド「声なびシネマわかばの会」

昨年11月に発足した「声なびシネマわかばの会」は、視障者の映画を見たいといいう熱望に応えるため鶴ヶ島アイネット・いどばた・そして鶴ヶ島社協をはじめ、多くの方の支援と協力により、ボランティアグループとしての会を結成することができました。
このグループの特徴は世話人会、企画運営チーム、音声ガイドチーム・会場までの誘導チームなど、視障者が全ての会の運営に当事者として積極的に関わっていることです。
とかくボランティアグループとの関わりは、直接生活に必要なことであっても視障者は参加せず、多くはそのグループからの提供型となっています。今後はそのグループの一員として、かつ当事者としての参加型へと意識を変えてゆく必要があると思います。
シネマの会では会員より希望のタイトルを募集し、音声ガイドが移り行く情景や表情、仕草など視覚的な映像の情報を視障者へ判るように音声での解説を付けるものです。
また、誘導ガイドは視障者の参加を促すため、当日は駅より会場までの安全な歩行誘導ガイドを行うものです。
会発足後、まだ半年ですが「踊子」、「佐賀のがばいばあちゃん」のDVDによるライブ音声ガイドつきの体験会などが行われました。
また、川越のスカラ座でのシテイラいつの「ぼくも海が見たくなりました」の上映会などが行われ、同じ場所で同じ感動そして映画の楽しさを、多くの方と共に共有することができました。
今年度は何回かの音声ガイドつきDVDの鑑賞会をはじめ、いよいよ本格的な劇場デビューとしてシネプレックスわかばでの最新作の映画によるライブ音声ガイドが計画されています。
ぜひ声なびシネマわかばの会による視障者向けの「映像の無い映画」、「耳で聞く映画」を楽しみに期待したいと思います。
また、今年3月に鶴ヶ島のボランティアフェスタで、アイネットが実施した、視覚に頼ることなく、他の感覚を活用しての「ダイアログ インザ ダーク」の体験を実施しました
。ぜひこれからは、ライブ音声ガイドやダイアログインザダークのように、視覚に頼ることなく、声などによる音の文化の普及に勤め、開花させてゆきたいものです。

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